すぐ溶けるわけじゃない!?融雪剤の効果的なタイミングとは?

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両親の故郷は雪国、山形県です。私たち子供は外孫という扱いだったため、遊びに行くのは夏休み程度。冬の雪国の苦しみを知っているわけではありません。でも、両親から話はいろいろ聞いています。

雪国の冬って、本当に大変ですよね。雪をかいてもかいても、また降ってくるんですから。いっぽうで現在、関東地方に住んでいる私たちは、たまに雪が降ると大打撃を受けます。関東は本当に雪に弱いですよね。

私は車のチェーンの付け方すら知りません。雪が数センチ積もっただけで大騒ぎです。シャベルでせっせと雪かきするのですが、家が角地に立っているから、雪かきするスペースも多いんです。それに建物が陽射しを妨げ、翌日まで放置するとアイスバーン状態になります。

 

この冬、初めて雪が降った時、近所の奥さんが「息子が送ってきたのよ」と、融雪剤をせっせと蒔いていました。まだ雪は降り始めたばかり。あれ?雪が降る前に蒔いたって、溶けないのではないかしら?

私たち関東人は、どうも融雪剤について無知です。この機会に少し調べてみました。

 

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融雪剤ってなに?説明と使い方

「今は便利なものがあるのねぇ」母は雪国出身なのに、融雪剤について全く知識がありませんでした。親は当てにならない。というわけで融雪剤をWikipediaで調べてみました。

融雪剤(ゆうせつざい)とは、雪や氷などを溶かし、生活に支障をきたさない状態にするのこと。 凍結防止、凍結抑制とも呼ばれている。

                                  ――Wikipediaより

外見は、大きな袋に入った白い粉です。成分は主に三種。

 

塩化カルシウム

発熱効果があって、なかなか溶けない雪に効果的。

雪国で使用されることが多いようです。溶けだした雪の成分に反応します。

 

塩化マグネシウム

豆腐を固めるにがりと同じ成分なので、人体に害が少ない融雪剤として知られています。

持続効果が高いので、雪が降る前の道に蒔いておくのが良いそうです。

降る前に蒔く――これ、けっこう意外でした。

 

塩化ナトリウム

身近にある、食塩と一緒です。

こちらも塩化マグネシウムと同じで、持続効果があるので降る前に蒔くものとなります。

 

祖父母の家では塩化カルシウムがよくて、私たち関東地方の家では塩化マグネシウムや塩化カルシウムがよいようです。どれも振り撒いて雪の融点を低下させます。気温より融点が下回れば、雪が水に変わる、という仕組みになります。

以上のように融雪剤は塩化系なので、金属に付着するとサビの原因になります。また、育てている野菜や花に付着すると枯れてしまうので気をつけましょう。

それと、手が荒れますから素手で扱うのは止めましょう。ゴム手袋をして、皮膚に触れないよう気を付けて作業をしましょう。

 

融雪剤の効果的な使用のタイミングっていつなの?

天気予報で「明日は雪になるでしょう」と言われたら、準備、準備。関東地方のように、あまり量が降らない場合、「今日は雪が降るらしいな」と思ったら、事前に蒔いておきましょう。雪が降った後の除雪が、だんぜん楽になります。

 

大雪が降り積もってしまった場合、「お、いったん雪が止んだな」と思ったら、軽く除雪作業をしてから蒔くといいでしょう。雪かきして集めた雪の山に振り撒くのもいいですね。

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一日の時間帯で考えるなら、午前中に蒔いておくのがいいでしょう。融雪剤は蒔いてしばらくは反応しません。効果を発揮するのは、2時間後ぐらいだったりもします。

なるべく広範囲に蒔きましょう。日陰でなかなか雪が溶けない場所ほど、早めに蒔いておきましょう。

 

ただやみくもに、蒔いてはいけません。大量に蒔けば、効き目がアップするわけではありません。適量を守りましょう。

蒔く量は1平方メートル当たり、30~100グラム。大人の男の人の手で、ひと握りの量になります。

 

融雪剤を効果的に撒くタイミングまとめ

毎年豪雪が降る地域でも、たまに降る故に毎回大混乱になる地方も、雪は困りものです。家の前に雪が残ると、交通事故の危険性もあります。

融雪剤は開封しなければ保存がききます。開封しても、一冬は持ちます。いざという時のために、皆さんも備えておいてはいかがでしょうか。

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