子供は社会の宝です。そして、子供を産むことができるのは女性だけなのです。でも今の世の中、どんどん子供を産みづらくなっていないでしょうか。2013年、曽野綾子氏が働く女性の出産について衝撃的な提言をしました。それは――。
「出産したら、お辞めなさい」
かなり衝撃的ですよね。内容もなかなか過激で、当時から今に至るまで賛否両論のようです。
そうなんです、曽野綾子氏の言葉に「よくぞ言ってくれた!」と賛同する女性が少なくないのです。それは、育休を取った女性の代わりの仕事を受け持たされる独身女子たちです。
育休ってやっぱり迷惑なのでしょうか?曽野綾子氏の言葉通りに会社を辞めたら、暮らしていけない家族だってあるんです。
あなたの周囲の人間が、あなたの育休を快く思っていないとしたら、それはあなたの態度で変わっていくかもしれません。ここはあなたの仕事も引き受けることになる同僚の気持ちになって考えてみましょう。
育休って迷惑なの?しわ寄せが負担になる会社とならない会社の違い
同じ部署の女性が育休を取ると、当然そのしわ寄せは残りの社員に来ます。まるで子供を産んだ人間が偉くて、独身で頑張っている女性が馬鹿を見るだけ――こんな不公平感を与える会社で、子育てをしながら働くと何かと苦労です。
「辞めてくれれば、新しい人材が入ってくるのに、育休明けを待たなきゃいけないなんて!」ぷんぷん!
当然といえば、当然ですよね。
あなたは結婚し、子宝にも恵まれ、その上仕事も辞めずにいるわけです。給料相応の働きをしているとは考えてくれません。独身の女性はとかく損だ、と考える人も多いでしょう。
あなたは女の望む全ての幸せを手に入れ、会社の籍にもしがみ付いてなんて強欲な女だ!と思われる可能性だってあるのです。
そんな問題を抱える会社の中には、産休、育休中の社員の仕事を肩代わりした社員に、賃金を分配するというシステムを作っているところがあります。人は変わるもの。結婚、出産などの変化が起きても、その変化についていけないのはいけないという考え方です。
この社の社長は以前、人事部にいて、社員の首を斬らなければならなくて辛い思いをしたそうです。そんな人だからこそ、このような徹底したシステムを作ることができるのでしょう。
しかしこんな会社はまだまだ少数派です。多くの会社で育休をしている母親は肩身の狭い思いをし、仕事を押し付けられた同僚女性は怒りを増幅させていきます。
育休は迷惑なのか迷惑でないのか同僚たちのホンネとは?
育児休暇を取っている間にあなたの仕事まで引き受けなければならなくなった人は、当然不満に思うでしょう。しかしそれは、休んでいるあなたが「子供がいるからしょうがないでしょ!」とか「休むのは当然!」という態度を見せているせいかもしれません。
子育ては大変で大事なものとわかっている人でも、忙しい時にあなたの分まで仕事をして、それを当然と捉えられてしまったらさすがに頭にくるでしょう。
こうした不満、怒り、不公平感を持つ理由は、育休前に申し送りをしっかりしておかなかったせいかもしれません。ただでさえ、子供がいるからといって休むあなたの行動を苦々しく思っている同僚なのです。あなたと同僚との関係は悪くなるいっぽうです。
あなたが同僚に気を使わずに、当然の権利を行使しているんだと思ってしまったら、会社はとても居づらい場所になるでしょう。
同僚たちの「辞めちまえばいいのに」なんて不満を吹き飛ばすまではいかないでしょうが、謙虚になり、感謝の気持ちを持つことはとても大事です。
仕事を頼むにしても「申し訳ないんだけれど、お願いできますか?」と「これ、お願いします」では、引き受けた同僚の気持ちも変わります。
「感謝してるの。一段落したら、今までの2倍働くわ!」口にこそ出さなくても、この心意気はあなたの心の中にあるはずです。
育休明けは勝負です。ともかく謙虚に、感謝の気持ちで仕事に臨みましょう。あなたの態度いかんで、同僚たちの「辞めればいいのに」の本音が奥に引っ込み、やがてはお互いさまになるやもしれません。
育休は迷惑?しわ寄せの被害を受ける社員たちのホンネまとめ
いかがでしたか?同僚の、育休に関する不満を消す方法はなかなかないものです。育休明けの時期は、あなたのコミュニケーション能力を磨く時間と割り切ってみるといいでしょう。
「いつも感謝してるんですよ」「〇〇さんがいてこそのこの部署よね」
口だけで言うのは駄目ですよ!心の底から感謝して、同僚の女性が産休、育休に入った時は「まかせて!」と胸を叩きましょう。
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