涼しくなってきて、そろそろおでんが美味しい季節。沢山作って、次の日も食べようと思いますよね。しかし、常温で保存する場合、日持ちせずに痛んでしまってショックを受けることも・・・私も何度か経験があります。
そんな経験を活かし、おでんが腐ってしまった場合どうなったのか、腐らないようにするためのひと手間や保存方法などをまとめてみました。
おでんが腐るとどのようになるの?見た目や味の違いは?
おでんが傷むとどうなるのでしょうか。私の経験したことをご紹介します。
表面に膜
お肉などの食材から出る脂が固まったような白さではなく、糸を張ったような白い膜が全体に覆われていて、明らかに痛んでそうな見た目。加熱しても脂が溶ける感じではなく、分離して浮遊するような膜がはったことがありました。
臭いは、表現が難しいですがほこりっぽいような粉っぽさを感じる臭いでした。食中毒が恐ろしくて味はみれませんでした。
すっぱい臭い
見た目は全く変わらないんだけど、蓋を開けた時にあきらかな違和感を感じました。なんだかすっぱい臭いがするな・・・。気のせいかなと思ってスープを飲んでみたけど、味も少し酸っぱかったです。
妙なトロミや小さい泡
昨日はそんな事なかったのに、なぜかスープにトロミが。小さい泡がたってるし、加熱したら泡が増えました。味にも違和感があり、美味しくなかったです。
おでんを腐らせないためにこのひと手間が大事
おでんを傷ませないためには、まず菌を入れないことが前提です。手指や調理器具などは清潔にして、その後工程をご紹介していきます。
取り分ける時は清潔な箸やおたまで。直箸は使わない
鍋の中に菌を入れないように、具を取る時は清潔な箸やおたまを使い直に箸を入れないようにしましょう。
具の芯まで加熱。具材の中心温度が75℃で1分以上加熱が絶対。加熱をしたらすぐ冷ます。
熱に強い菌もいますが、ほとんどの菌は加熱することで死滅します。そこで加熱温度が大事になってくるんですが、具材の中心温度が75℃以上で1分以上の加熱が必要になってきます。中心温度が75℃なので間違わないでくださいね。
つまり、大きい個体のものなら小さい個体のものよりも長く加熱する必要があるわけです。液体が沸騰したからといって、中心温度が75℃を超えてなければ菌は死滅しないということになります。
汁からはみ出ている部分まで混ぜてきちんと加熱
加熱だけに気をとられてはいけません。加熱の際、汁が少なくて汁よりも出ている部分は、きちんと熱が通ってない可能性があります。ですので、途中でまぜながらまんべんなく火が入るように温めてください。
温めた後は急激に冷ます
食中毒になる多くの菌は、約20℃~50℃で増えやすい発育至適温度になります。なので、温めたものをそのまま放置すると、気温が高い場合などは特に菌にとっては絶好の温度を提供することになってしまいます。
厚生労働省が発行する大量調理における食中毒の予防のための重要管理事項の記載では、30分以内に中心温度を20℃付近(又は 60分以内に中心温度を10℃付近)まで下げるようにすることが記載されています。
私の場合は、加熱後は茶碗桶にお水をはり、お水を少しずつ入れながら蓋を外して冷まします。夏場にやかんで沸かした麦茶を冷やす要領です(笑)
お水を少しずつ入れながら冷ますことで早く温度が下がるので、そのあと冷蔵庫で保存します。鍋が大きくて入らない時は、2リットルのタッパと3リットルのタッパに詰めると余裕で入ります♪
おでんの保存をする方法
やっぱりおでんといったら沢山作りたいですよね。でも常温で保存するのも怖い・・・。そこで、おでんを数日楽しむために美味しく保存する方法をご紹介します。
冷蔵庫での保存
冷蔵庫に入れておく場合も、一日一回は加熱して粗熱を素早くとってから保存しましょう。こうする事によって、おでんも長く楽しめます。つゆが煮詰まって濃ゆくなった場合は、おだしを継ぎ足して調節してください。
冷凍での保存
冷凍で保存する場合、具材によって向き不向きがあります。大根やこんにゃく、ゆで卵やじゃがいもは食感が悪くなり冷凍には不向きなのでそれ以外を冷凍しましょう。
冷凍する場合は、ジップロックに重ならないように並べ、汁と一緒に冷凍します。解凍する際は前日から冷蔵庫で解凍することで汁が溶けるので、お鍋に入れて温めるかレンジで温めてください。
常温での保存
やはり常温での保存はおすすめできません。寒い冬の場合でも、暖房などの利用や台所での火を使った調理などで室内の温度も上がるので、菌にとっては繁殖しやすい環境になったりする場合もあります。できれば常温での保存は避け、冷蔵庫に入れるようにしましょう。
おでんが腐るとどうなるの?おでんを腐らせないためのひと手間と保存方法まとめ
おでんの表面に膜がはったり酸っぱい臭いや泡などが出た場合は、痛んでる可能性が高いのでもったいないですが食べずに処分しましょう。食中毒になったら怖いですからね。
加熱する場合は、具材の中心温度が75℃で1分以上加熱することを意識しましょう。汁から出ている部分があればきちんと混ぜて完全に温めてくださいね。温めた後は急激に冷ましてあげることで菌の増殖を抑えることができます。
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