今回は悪性メラノーマの疑いで病院を受診し、手術を受けました。詳しい内容や手術にかかった費用、術後の化膿してしまった様子など詳しく書いています。
そもそも悪性メラノーマって何?
メラノーマとは皮膚がんの一種です。悪性黒色腫ともよばれます。メラノーマは皮膚の色素を作る細胞やホクロの細胞ががん化したもので、足の裏や手のひら、爪、背中などあらゆる所にできます。また、眼球や口の中、鼻などの粘膜にできることもあります。
メラノーマは皮膚表面だけでなく、同時に皮膚の奥にも成長するため、それが真皮に達するとリンパや血管を通じで全身に転移する危険があるので、表面に見えるメラノーマが小さくても転移している事もある恐ろしい癌です。
大人になって出来て、しかも大きくなってきたホクロやシミと思ってたものは、もしかすると実は癌かもしれないので注意が必要です。
もしも疑わしいものがある場合は、悩んでる暇はありません。すぐに病院受診をする事をお勧めします。
何故なら、悪性メラノーマは抗がん剤が効きにくいとも言われています。進行も早く死亡率も高いことから、怪しいと思うものが見つかったらまずは病院へ。早期発見・早期治療で手術で完治する確率が高くなります。
メラノーマとホクロの主な特徴としては、ほくろは左右対称な形に対し、メラノーマは形がいびつだったり6ミリを超えるほくろであったり、大きさや形に変化があったりと様々です。
病院へ受診しようと思ったきっかけ
今回、病院を受診しようと思ったきっかけはとある動画でした。YouTubeで色々な動画を見ていて、あなたにおすすめという欄にふとホクロの癌についての動画があったんです。
実際に見た動画とは違うんですが、似たような動画があったので参考までに。
何気なくその動画を見たら、実際に自分にあるホクロは大丈夫かな?と心配になりました。悪性メラノーマが疑われる項目にいくつか当てはまってしまったので、その夜は心配でよく眠れませんでした。
そして、メラノーマについてネットで沢山調べ、不安にかられながら後日病院に受診しました。
この写真は、実際に自分にあったホクロです。一つが直径8ミリ程のホクロで、写真では分かりにくいですが周りにも小さいホクロが点在しているようなホクロでした。
もう一つは、大人になってからできたホクロで形にムラがあり盛り上がりもありました。
8ミリほどのホクロ
形が左右非対称
病院受診内容と診断
受診する科は皮膚科です。まず病院での検査として、詳しく問診があります。
問診の主な内容
いつからそのホクロが出来たか。
大きさや形は変わったか。
汁や血などが出てないか。
痛みやかゆみはないかなど。
細かく質問されるので、まずはノートに色々な症状をメモして伝え忘れがないように準備しときましょう。
自分で分かるから大丈夫!と思っていてもやはり緊張しているので、伝えようと思った内容を忘れることがありました。
検査の内容
大きい立派なカメラのようなダーモスコピーという機械でホクロを撮影します。ジェルをホクロのある部分に付け、カメラのレンズを押し当てて撮影します。すると、ホクロが色素の部分まで鮮明に写ります。
その画像をもとにある程度の判断をしていくわけですが、ハッキリと見た目で癌と診断できるもの以外は、細胞を切り取って病理検査をしてからでないと実際に癌かどうかの区別はつかないようです。
私の場合、ダーモスコピーで撮影した画像ではホクロとも言い切れないとの事で、特に下の写真のホクロは疑わしいと言われました。しばらく様子を見てから決める?とも言われたんですが、もし癌でその間に進行したらどうしよう・・・
と不安な事ばかり考えて憂鬱な日々を送ってしまいそうだったので、小さい子供もいるし自分自身の為にも安心したいので、様子を見ずに迷わず手術してもらう事に決めました。
大きいホクロは足首にあり、小さいホクロは脇の下にありました。両方のホクロを取る事に決め、別々に日を改めて手術すると言われました。
しかし、仕事をしている事もあり病院までも片道車で40分ほどかかったので、何度も会社を休んで職場の人にも迷惑かけすぎるなーと思い、二つ同時に手術でとってもらうようお願いしました。
そうと決まればとんとん拍子に話も決まり初診から1週間後に手術が決まりました。帰りがけに採血をし、血液検査をしての帰宅でした。
悪性メラノーマの疑いがあるホクロ手術に至るまでの過程と手術内容の詳細、術後の様子
初診の日に手術を決め、手術日も受診した一週間後に決まりました。病院の場所は自宅から車でおよそ40分の場所にあるんですが、午後からの手術だったので午前中だけ仕事に出て自分一人で運転して病院に向かいました。
ドキドキの日帰りホクロ除去手術
手術当日は15分前には受付を済まし、食事制限も無かったため普通に食事もすまし、常用薬の内服もOKだったので何の制限もありませんでした。
初診の日にある程度の説明を聞き、手術当日にも説明があり同意書にサインをします。
それから手術する場所に移動したんですが、手術室!!という場所ではなく、ナースステーションのような一角にベットが二つあり、カーテンで仕切ってあるような場所でした。
病院によって違うんでしょうが、わたしの場合それがリラックス出来る要素となりました。
ベットに横になり生理食塩水の点滴を打ちます。これが漏れてて痛かった(汗)
手術は脇の下から。
局部麻酔なのでホクロの周りを数か所刺され麻酔を打っていきます。
奥までグッと針が入っていく感覚が伝わってなかなかの痛みに悶えました。
先生が患部を触り麻酔が効いてるかを確認して切除作業にかかります。
切除作業はメスと電気メスの両方を使用しました。
麻酔が効いているので痛みはないんですが、カチャカチャと器具の音や電気メスの切ってる音が妙にリアルで怖かったです。
脇の下が終わると足首です。またもや局部麻酔を数か所刺され、刺される痛みにめっちゃイライラして、かなりのストレスを感じました。
切除後は縫合になりますが、方法としては傷が開くのを防ぐために真皮縫合を行います。皮膚表面だけを縫うのではなく、その下の肉をまず縫い皮膚を縫う二段階縫合となります。
注意事項としては、皮膚の下を縫っている糸はナイロンを使用しているため、生涯ナイロン糸が皮下に残ります。それ自体は問題ありませんが、時間が経つとそのナイロン糸が皮膚表面に出てくる事があるので、その場合は抜糸をするので皮膚科に受診して下さい。との事でした。
縫合が済むと、消毒をしガーゼをあて半透明の防水シートのようなものを貼っていただきました。
手術時間は2カ所で1時間半程度。
その後もう一度診察室へ入り採った細胞を見せて頂き、病理検査へ出す旨の説明と術後の注意事項などを改めて説明されました。
手術当日の入浴は出来ません。次の日からは患部が濡れないように袋などをかぶせ軽いシャワー浴のみOK!足の場合よく動かす部分なので治りが遅いかもしれません。帰宅後は足を高く上げて横になっていて下さいと言われました。
病院は車で40分程の場所にあり、左足首だから大丈夫だろうと思い自分で運転して病院受診しました。帰りの道中、麻酔が切れてジンジンしてきました。
運転自体にさほど影響はありませんでしたが、ジンジンする痛みで集中力に欠ける部分があったのであまりおすすめはしません。
帰宅後は薬を飲んで横になりました。
次の日も少々痛かったので薬を飲みました。朝から消毒の付け替えに行き職場へ向かいます。
やはり切除した部分が足首だったという事もあり、歩くたびに筋肉が動く場所なので痛みは数日続きます。
すごく痛い訳ではなく、鈍痛です。我慢できる痛みでした。5日程で気にならない痛みに変わったような気がします。
抜糸と病理検査の結果
手術から8日後に抜糸をしました。
簡単にプチン、プチンと糸を切って抜いていく感じでチクチクッとする程度の痛みでした。
病理検査の結果は、悪性ではなく良性でホッと一安心。
病理検査の結果をパソコンの画像で見せてもらいましたが、先生もなぜこのような形?になったのか分からないとの事でした。が、悪性ではなく良性だったのでよしとします!!
生命保険はおりる?申請の仕方と結果
生命保険は対象となるものに対して保険がおります。
申請してみないと分からない事もあります。
まずは病院で術名を教えてもらい、保険会社におりるかの確認をしてみてください。
そして診断書を記入してもらうにあたり注意したいのが、保険会社によって書式が違うということです。
なので、保険会社用に先に診断書を貰っとこうと気をきかせては駄目です。まずは保険会社に電話をし、指示を仰ぎます。
私が加入している保険会社の場合、その保険会社で取り扱ってる書類に医師から記入してもらわないと提出できません。
なので、早まって保険会社用に診断書を貰っておくと損をしますよ。で、私は保険会社に連絡するのが遅かったので、その書類を郵送してもらうまでにタイムラグが発生し、後日診断書だけを取りに行くはめに・・・。
少なくとも診断書に記入してもらうまでに一日から数日程度かかると思われるので、手術後すぐに提出しておけるようあらかじめ保険会社とやり取りをするとスムーズにいけそうかなと思いました。
私が受けたホクロ除去手術の手術名
・皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3㎝未満)
・皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝未満)
の二つでした。
保険の担当の方に術名を伝え、手術給付金がでそうな術名なので一応提出してみてと伝えられました。
もし出ない場合は診断書料が返ってくるからと言われ期待感高まってました(笑)
というのもですね、知り合いに全く同じ術名で保険がおりてた人がいたんですよ。その人から、それ良性でも保険おりるよー私ももらったからー。と言われていたので、まさしく捕らぬ狸の皮算用でうしししし♡と思っていたんですね。
ですが結果はおりませんでした。知り合いは保険会社が違っていたんです。なので、保険会社によっても同じ術名で保険の出る、出ないが分かれるんだと初めて知ることに・・・。無知とは恐ろしい・・・。
ここはしっかりと保険の勉強をしないと、いざ大病を患ったり大けがしたりで働けなくなった時、こんな結果がでたら恐ろしいなと思い知らされました。
悪性メラノーマの疑いで初診から手術後までの病院でのかかった費用
私は社会保険で3割負担です。初診から順おって書きます。
病院でかかった費用
初診日 血液検査とダーモスコピーでの撮影 窓口での支払い額 2,210円
手術日 2カ所手術と病理検査 窓口での支払い額 14,930円
痛み止めの処方 薬局での支払い額 490円
手術次の日 消毒と付け替え 窓口での支払い額 350円
抜糸の日 抜糸と病理検査の結果 窓口での支払い額 350円
別に 診断書 窓口での支払い額 7,560円
トータルで25,890円の医療費がかかりました。
で、保険がおりなかったので、保険会社から診断書代が返ってきました。全額返ってくるのかなと思っていましたが、後日振り込まれていた金額は5,400円でした。ですので実際は20,490円かかった事になります。
ホクロ除去手術後の様子
抜糸後ある変化が起きました。
やはり足はよく動かす部分だったので、傷口が開いてしまったんです。
というのも、手術を受けたのが夏だったんですね。抜糸の際は若干化膿して汁が出ていたんですよ。先生は、「このままで大丈夫だから。化膿しても何もしないでいいよ」
とおっしゃっていたのでそのままにしていたんですが、やはり汁ジルしているので傷口が裂けたんですよ。開いた状態はまるで子猫の目のような感じ(笑)
でもそのままで大丈夫って言われたし・・・とおもい病院に行くのをためらっていたら、私の母が、この薬いいよーと化膿止めの薬をくれたんです。
それを開いて化膿している傷口に数日塗ってようやく治まりましたが、もちろん開いた傷口はふさがりません。
ただ、病院に行ってまた縫ったり抜糸したりするのかな?もしするんだったらまたあの麻酔しなきゃいけないの?麻酔なしでもう縫っちゃう?とか色々な妄想が膨らんで、行くのが怖くなりそのまま放置しました。
その後は化膿する事なく順調に乾いていったので傷口もふさがりました!傷口が開いた状態で治ったので円状になってます。脇の下は化膿することなく綺麗に塞がってます。
可能ならば夏場の手術は化膿しやすいので避けたいところですね。
ホクロ除去手術をして思ったこと
今回手術をして改めて思いました。
今回は悪性ではなく良性だったけど、自分もいつ大病を患ったりする時がくるかは分からない。実際もしそうなった時でも、いざという時の為の家族間での話し合いって出来てないから戸惑うことだらけだろうし、主人一人に子供を任せるにしても、家の事や保育園の事、保険の事なんか主人はほとんど知らないよなー。
自分が入院でもして家を長く空けるなんてお互い考えたりもしないからいざという時の為の話し合いって大事だなーと思いました。
あと、自分自身不安症でちょっとした心配事があると居ても立っても居られなくなるのですぐ病院行くんだけど、周りにちょっとした変化がある人がいたら縄付けてでも病院行かせたいなーと思います。
実際、私の父が昨年他界したばかりなので。
以前から体調が悪かったんですよ。でも、会社経営してたので自分の事は後回し。いざ病院行った時には手遅れでしたよ。あっという間に亡くなりました。
不安症なのは父の事も追い打ちかけてるのかな。病院行ったら?と言うだけじゃなく意地でも連れて行けば良かった。後から後悔しても遅いですからね。
この記事を読んで下さったあなたにも、そんな思いはして欲しくないですからね。この記事を読んで下さったと言う事は、何かしらの心配事があるからなのでは?
もし体に心配な事があったなら、悩まず病院へ行って下さいね。この記事が少しでもどなたかのお役に立てたら幸いです。読んでくださりありがとうございました。
追記
一年後、術後の足を触るとナイロンのようなものが指に触れる事に気づきました。きっと内側を縫っていたナイロンが飛び出してきたんだろうなと思いました。
先生は、ナイロンが出てきた場合は近くの皮膚科でとってもらって下さいと仰っていたんですが、我慢できずに自分で強めにひっぱっちゃいました!!
すると、プチっとぬけました^_^;出血する事もなく無事だったのでそのままです。
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