あなたは肩こりに悩まされてはいませんか?マッサージはしているし、お風呂に入った時もじっくりと温めているのにいっこうに改善しない・・・と嘆いているのではないでようか。
その肩こりがもし、枕のせいだとしたら?毎日マッサージしても、夜になるたびに無理な格好で寝てからだを歪ませていたら、治るものも治りません。
人間は人生の3分の1の間、眠っています。その間の姿勢がちゃんとしていれば、肩こりは軽減されるはずです。身体に合った枕を使えば、悩みのいびきもなくなるかもしれません。あなただけでなく、隣に寝ている人の安眠を助けることもできますよ。
自分に合う枕の選び方って?肩こりがひどい場合にオススメの枕は?
枕が自分に合っていないと身体の不調の原因となります。大きな要素として、枕の高さがあります。あごが引けて、首が前に傾くくらい高い枕をしてはいませんか?
その姿勢でいると、首筋や肩が緊張を起こします。この状態が続くと、筋肉が強張って肩こりになるのです。
では具体的に、どんな枕を選んだらいいのでしょう?
まず、枕の高さですが、あごの位置で確認するといいでしょう。低すぎる枕は頭が沈み込みます。結果、顎があがります。いっぽうで高すぎる枕はあごを引いた状態になるので、頸部に負担がかかります。
理想は、立っている時と同じようにあごが前にも後ろにも移動しない位置を保持できる枕です。壁に背を向けて立った時、一番壁から離れた首の位置が枕の高さとなります。
枕の高さの平均は、女性で3.0cm、男性で4.0cmです。ただし、体型によっても違ってきます。痩せている人は低く、体格の良い人は高い傾向があります。
そろそろ、見た目や手触りだけで枕を選ぶのは止めましょう。店で寝転がって確認できない場合は、低めの枕を購入しましょう。家に帰って寝てみて低いようなら、バスタオルなどを敷き、底上げしていきます。また、枕の硬さも肩こり解消には重要です。
枕に頭が沈み込むと、身動きが取れなくなり寝返りが打ちにくくなります。寝がえりというのは大事なもので、人はひと晩で30回も寝返りを打つと言われています。寝返りが打てないと、首や肩に負担がかかるのです。
いっぽうで枕が硬すぎる場合も肩こりの原因となります。頭が安定しないので首に負担がかかります。無意識に頭を支えようとするので緊張し、肩こりになってしまいます。
いびきも防止できる!?枕の選び方のポイント
いびきの原因もまた、枕の高さが高すぎるか低すぎるかどちらかの場合が多いです。人間の口や鼻から喉にかけての部分を気道と呼びますが、この気道が狭くなるといびきをかきやすくなります。枕が高すぎると、気道がくの字に折れ曲がってしまい気道が狭くなります。
いっぽうで低い枕がいびきを強める場合もあります。それは加齢によって喉の筋肉が衰え、舌が気道に沈みやすくなっている時です。低すぎる枕を使うと、舌が気道に落ちやすいのです。
ただ、これは一例です。逆に太ったために、喉の内部に脂肪がついている場合は、低めの枕のほうが気道をふさがれることはありません。その他で高めの枕がいい場合ですが、鼻づまりなどで口呼吸になっていたり、アルコールや睡眠導入剤によって筋肉が緩んでいる時が挙げられます。
気道がふさがれる要因はひとつではありません。複数の原因で気道が狭くなっている場合は、どんな枕を使っても、いびきが治ることはありませんので覚えておきましょう。
いびきを軽くするためなら、眠っている間に変形しにくい枕を選ぶとよいでしょう。どういう意味かというと、枕が変形してしまうというのは、眠っている間に、高さが変わることを意味するからです。
いくら自分に合った枕をみつけたところで、高さが代わりやすいのだとしたらなんにもなりません。その点からいくと、羽毛、羊毛、ポリエステル綿などの柔らかい素材は避けたほうがいいでしょう。
逆にプラスチックチップやそばがらといった硬めの枕ならいびきに効果があると言えます。ただし、詰め物が少なくて袋の中で移動しやすいと何にもなりませんので、注意してください。
低反発のウレタン枕はどうでしょう?詰め物が移動しない利点あはります。しかし柔らかなウレタンフォームだと頭が沈み込みます。ウレタン枕を選ぶ時は、硬めのものを選びましょう。
正しい枕の選び方まとめ
いかがでしたか?肩こり、首こりだけでなく、いびきの軽減にも、高い枕は避けたほうがいいでしょう。
人生の1/3の時間を、緊張のない幸せなひと時にするため、あなたのサイズにぴったり合う枕をみつけましょう。きっと今までよりも、いい夢を見ることができるでしょう。
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